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 人間を含むすべての動植物の祖先である可能性が高い古代生物の「失われた世界」の遺跡がついに発見された。

 古い岩石から発見された原始のバイオマーカー(生物学的指標)は、10億年より以前の大昔、地球がこれまで知られていなかった生物に支配されていただろうことを示している。

 「原始ステロール生物相(Protosterol Biota)」と呼ばれるその未知の生物グループは、動物・植物・藻類といった複雑な真核生物とは細胞の構造も代謝も異なり、今よりも酸素がずっと少ない世界に適応していたようだ。

 それは我々真核生物が派生した共通祖先の系統である可能性もある。だが10億年ほど前、地球の生態系に一大転換点が訪れ、やがて絶滅していった。

 ドイツ地球科学研究センターをはじめとする国際的研究チームは、この進化地球生物学における画期的な発見を6月7日付の『Nature』(1.2.3)に報告している。

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Source: カラパイア