その観光客は、洞窟の中に落としていったスナック菓子の袋でこれほどの大惨事になるとは、想像だにしなかっただろう。
アメリカ、ニューメキシコ州にある「カールズバッド洞窟群国立公園」は、世界遺産にも登録されている世界有数の大きさを誇る洞窟が複数ある。
この洞窟内で、観光客が「チートス」の袋を落としたのだ。
うっかりなのか、わざと捨てたのかはわからないが、その人物は些細なことだと思ったかもしれない。
だが洞窟の生態系にとっては一大事だ。お菓子の栄養は、外部から持ち込まれたカビや微生物にとっては格好の苗床となり、危うく洞窟内の生態系を破壊するところだったのだ。
▼あわせて読みたい
・驚くべき連鎖反応。小さな外来種のアリの侵入でライオンのシマウマ狩りが減少し生態系が変化
・牡蠣(カキ)の殻とコンクリートで作ったブロックで、海岸の侵食を食い止め海洋生態系を守る
・たった1頭のオオカミが島全体の生態系を復活させる
・海底に沈んだクジラの身体が一つの生態系に。ホエールフォールに群がる深海の生き物たち
・海洋ゴミに適応した生物たち。太平洋のゴミが集まる地域は今、豊かな生態系が織りなされている
Source: カラパイア