ユダヤ砂漠の洞窟で発見された今は絶滅している1000年前の種子の発芽に成功。樹木に育てた状態を表す画像
 Credit: Guy Eisner/Nature Communications Biology

 イスラエルとヨルダン川西岸地区にまたがるユダヤ砂漠の洞窟で、1000年以上前の植物の種子が発見された。

 イスラエルをはじめとする国際的な研究チームは、その種を発芽させ、3mの樹木にまで成長させることに成功した。

 科学分析を行ったところ、この植物は、現在は絶滅した「シェバ(Sheba)」と呼ばれるミルラノキの仲間で樹脂に薬効成分があることが明らかとなった。

 このことからシェバこそが、聖書に登場する薬効性の樹脂「tsori(ツォリ)」を分泌する木ではないかと推測されている。

続きを読む…

▼あわせて読みたい
二酸化炭素を効率的にたっぷり貯蔵してくれる樹木が発見される
オーストラリア先住民族の植物を使った伝統薬にモルヒネの10倍の鎮痛効果
史上最古の避妊薬として使われた幻の薬草「シルフィウム」
毒にも薬にもなる。植物や細菌の毒から作られた5種の薬
木の幹から大量のつぶつぶの実!不思議でおいしいフルーツ「ジャボチカバ」

この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 植物・菌類・微生物

Source: カラパイア