498: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 01:07:07.37 ID:had/7PA00
この前父方の田舎に帰ったとき近所のスーパーでガキの頃の親友Aに会った
俺が小学生の頃に引っ越して以来10年以上だったが、当時の面影がそのままでお互いにすぐに気が付いた
その時は久しぶり、元気か?なんて軽く話して、夜に呑みながらゆっくり話そうって約束して別れた

ウチに帰ってバーちゃんにAに会ったと話すと、様子はどうだった?とか変わりは無かったか?とすごく心配そうに聞いてきた
昔から足が悪く、ほとんど外に出ないバーちゃんにとってはよくウチに遊びに来てたAは自分の孫も同然で気になるのだろう

Aが元気そうだった事と夜に約束している事を話すと、やけどの具合はどうなのか?と聞いてきた

俺が引っ越してから間もなくしてAの家で火事が起きた
深夜の出火で原因は不明
それ以前にも近所で数件の不審火が相次いでいたため放火が疑われたが犯人は未だに見つかっていない
冬場の乾燥した風に煽られて木造の建物は5分とたたずに炎に包まれ、程なく焼け落ちたそうだ
この火事で家屋は全焼、Aは奇跡的に助かったものの両親を亡くし足にひどい火傷を負ったのだという

バーちゃんに言われるまで俺はその事をすっかり忘れていた
確か運動機能に障害は残らないという話だったなと思いつつも、酒の席で具合を聞いてみようと思った

その日の夕方、居間でテレビを見ているとAから電話がかかってきた
ゆっくり飲みたいからという事でAの家で飲む事になった
Aはいま火事で焼け落ちた実家の跡地にアパートを建ててその1階に住んでいるという事らしい
俺の家からAの家までは歩いて15分程の距離だ
俺は今から向かうと伝えて電話を切り家を出た

A_nostalgic_yet_eerie_scene_man_in_his_20s_is_w

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Source: 哲学ニュースnwk