252 :1/6:2007/05/26(土) 19:52:25 ID:4xLNkx3U0
これは俺が小学5年生だった時の話だ。


当時、俺の通っていた学校では、『心霊写真』を撮影するのが流行っており、
俺のクラスの何人かも使い捨てカメラを持って、
放課後の校舎で幽霊が出そうなところを、撮影しながら探索する遊びをよくしていた。

もちろん、何処を撮っても心霊写真なんか撮れないし、
放課後の校舎をいつまでもウロウロしていたって先生に怒られるだけなので、
単に怖いもの見たさというか、スリルを友達と共有したかったのだと思う。
そんな遊びも、時が経つにつれて自然と廃れていったのだが、
俺と2歳年下だった弟(同じ学校の3年)は、写真撮影の遊びを続けていた。

そんなある日、いつものように放課後の校内を走り回っていると、
体育館のほうから「ゴットーン」と、何かが床に落ちて反響する音が聞えた。
誰かがバスケでもやってるのかと見に行ってみると、誰もいない。
しかし、体育館のステージの前に、緑色の一輪車が一台放置されていた。
俺も弟も、誰かが遊んだまま片づけなかったのだろうと思った。
一輪車で遊んで放置したまま帰る生徒も結構いたし、特別不思議な光景ではなかった。

ところがその一輪車は、つい今乗り捨てたかのように、車輪が惰力で僅かに回っていた。
おかしいなと思って、いつも放課後に心霊写真遊びしていた友達のTの仕業ではないかと、
ステージの裏に向かって名前を呼んでみたが、応答はない。

弟が誰か隠れていないか調べてみたが、
ステージの裏はおろか、体育館の倉庫にも誰もいなかった。
放課後なので、体育館と校舎を繋ぐ通路以外は扉にすべて鍵がかかっていたし、
俺は急に気味が悪くなって、弟と校舎に戻った。

eerie_school_gymnasium

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Source: 哲学ニュースnwk