811:本当にあった怖い名無し:2014/02/14(金) 00:53:31.00 ID:33gKkBRC0

地元の気狂いの話し。




オレが小学生だった頃、地元に有名な気狂いババアがいた。


あだ名は『お守りババア』




お守りババアは俺が通っていた小学校の正門前に、夕方頃になるといつも立っていた。


お守りババアは一年中厚手のコートを着ていて、同じくいつも被っているフェルトの帽子には、沢山の小さなぬいぐるみが縫い付けてあった。


コートも帽子も原色まんまの赤一色で、教室から校門を見ただけで、一目でお守りババアがいる事が分かった。


お守りババアはいつも両手を体の脇にぴたりとつけた気をつけの姿勢で、その姿勢を崩す事は決してなかった。


いつから入浴をしていないのか、お守りババアの周りにはいつもアンモニア臭がきつく漂っていた。




そんなお守りババアがお守りババアと言われるゆえんは、




「お守り作ったけ、貰ってくんろ」




と通りかかった小学生に声をかけてくる事からだった。




高学年や親にお守りババアの事を話しても、いいから気にしないで無視して関わるな、と誰もが言われていた。


単純に不気味だったからと言う事もあったが、そのせいで殆どの子がお守りババアを無視して日々を過ごしていた。




そんなある日、オレの学年に転校生がきた。


そいつは初日から鼻息が荒く、意地っ張りで向こう見ずな奴だった。


今思えば、転校生だからとナメられたくなかったのだと思うが、そいつはいろんな事に直ぐ張り合ってくる奴だった。





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Source: 哲学ニュースnwk