376:本当にあった怖い名無し:2007/08/14(火) 18:11:10 ID:24KxOpnp0
それまで大学のすぐ近くに住んでたんだけど、
バイクを買って通学時間が短縮できるようになったのと
部屋が荷物で手狭になってきたこともあって、
引っ越そうと思ってあれこれ部屋を探してたんだ。
そしたら隣町の不動産屋で、少し大学から離れるけれど
家賃はそのままでそれまでの倍ぐらいの広さの部屋を見つけた。
4階建てのマンションの4階で、屋根がちょっとカマボコ型のドームみたいになって
ロフトのついてる物件で、すごくお得だった。
家賃がすごく安いから下見の時に不動産屋の人に
「自殺でもあったんじゃないんですか?」って冗談めかして聞いてみたんだけど
「自殺があったらもっと安くしてますよ。
それに前もお兄さんと同じ大学の学生さんに住んでもらってたんですよ」
って言われて特に怪しい感じでもなさそうし、
とにかく安くていい物件だったから、信用してそこに決めたのね。
で、あっという間に引越しの日になって、
友達に手伝ってもらって荷物運び込んであれやこれや作業して、
落ち着いたときにはすっかり夜中だった。
ホントは友達と新居で酒飲む話になってたんだけど、
前日から徹夜で片づけしててあまりに疲れたので、
その日は帰ってもらってぶっ倒れるように寝込んじゃった。
で、次の日も休みだったからそのままとことん寝てやるつもりだったんだけど、
3-4時間してに急に目が覚めた。
最初自分がなんで目覚めたのかもわからずに
「?」って感じで明け方の薄明るい部屋の中でぼさっとしてたんだけど、
ちょっと目が冴えて来ると同時に、なにか屋根の上でごそごそ音がしてるのに気付いた。
さっきも書いたけどロフトがあって屋根裏みたいな空間になってるから、ちょっと音が響くわけよ。
ちょうどベランダの窓の上のあたりから、
ごそごそ、かさかさ、ごそごそ、かさかさ、って聞こえてくる。
何の音か分からなくて気持ち悪かったんだけど、
眠たい所邪魔されて少しイラッと来たのもあったから、
思い切って窓開けてベランダに出てみた。
そしたらその瞬間、バサバサバサっ!ってでっかいカラスが2.3匹飛んでいったんで、
「なんだ鳥か」って思ってその時はまたすぐ寝ちゃったの。
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Source: 哲学ニュースnwk