ハロウィンの時期に長い尾を引いた明るい光で、地球の空を彩ってくれると期待されていたアトラス彗星(C/2024 S1)はハロウィン彗星の愛称で呼ばれるほどだったが、残念ながらその夢は叶わなかった。
アトラス彗星は、金星よりも明るくなると期待されていたのだが、完全に消滅してしまったことが、NASAとESAが共同運用する太陽観測衛星「SOHO」によって確認された。
10月28日、太陽に最も接近するポイント(近日点)に向かう途中で太陽の熱に耐えきれず蒸発してしまったのだ。
せめてもの救いは、「SOHO」によって、その最後の瞬間が見届けられたことだろうか。
References: Watch the 'Halloween comet' ATLAS burn up as it flies into the sun (video) | Space
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Source: カラパイア