401:本当にあった怖い名無し:2007/08/15(水) 07:09:29 ID:19QyoQ2l0

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小学生の頃、夏休みに家族で旅館に泊まりにいった。


日程は3泊4日で、すぐ近くに海がある場所だった。


俺はその間海ばっかり行ってた。水泳習ってたし、


もう5年生だったから、親も俺が一人で行く事には、特に文句を言わなかった。


ずっと一人で泳ぐのはちょっと寂しいものもあったけどね。




何日目だったかな。夕方、日が沈む直前まで泳いでた。


で、そろそろ帰ろうと思ったら、海から見えるはずの旅館がない。


本当に、建物がごそっと消えていたんだ。


なんだか嫌な予感のまま、荷物を持って旅館へと戻った。


場所は間違えるはずもない。何回も往復しているのだから。




旅館があった場所は、もはや残骸と化したグチャグチャの建物。




木片や石がそこらじゅうに散らばっていた。


俺は最初、何が起きたか全くわからなかった。


そして、ふと、あるおかしなことに気付いた。




海からここに戻ってくる間、誰かとすれ違ったっけ?


否。


そして、こんな状況、こんな状態の建物の周りに・・・


それどころか、近くの道に人一人居ない。


車も走っていない。


誰もいない。

暗い海_シーン1

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Source: 哲学ニュースnwk