681:1/3:2007/08/24(金) 00:17:06 ID:i+pDIZ0u0

十数年前の話なので、色々足したり引いたりしながら書きます。




小学5年生の頃の話。

ウチのクラスは健康の為に、早朝マラソンを義務付けられていた。

1時間目が始まる前に、学校の外周を走らなければならない。

俺と友人は走るのが嫌で、他のクラスメイトより30分早く学校に行き、

走ったフリをし、サッカーとかして遊んでいた。

その日はいつもより早く学校に着いたので、サボり仲間の友人はまだ来ていなかった。

7時00分。友人が来るまであと15分、他の生徒が来るまであと45分ぐらい。

1人でサッカーしてもつまらないので、教室で友人を待つことにした。

学級文庫の『まんが日本の歴史』を読みながら待っていると、人の

クスクス笑う声がしたので顔を上げた。が、誰もいない。

「アレ?」と思っていると、教室の入り口の隅にある掃除用具入れが

少し開いていて、そこから誰かがコチラを覗きながら笑っている。

暗くて顔は確認できなかったが、そんなことするのは馬鹿な友人に決まっている。

俺は、「あ~ ○○遅いな~~」と、わざとらしく独り言をいいながら、

席を立ち上がった。と、同時に、机の上に飛び乗り、トン!トン!トン!と、

義経よろしく八艘飛びで机を渡り、掃除用具入れに体当たりして扉を閉めた。

体で扉を閉めながら、手でガンガン掃除用具入れを叩き、アハアハ笑いながら、

「ギブ?ギブ?」と中にいる友人に聞いていた(馬鹿だ)。

すると、教室のドアが開き、友人が入ってきた・・・?


「なにしてるん?」と、友人は冷めた声で言った。
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