797:本当にあった怖い名無し:2006/07/23(日) 21:25:23 ID:L4uq+H/Z0
数年前、友人Aに「胆試しに行かないか?」と誘われ
半端無理やりに近い形であるローカル線の踏み切りに行く事になった。この踏み切りは曰く付きらしく、
列車があまり通らないローカル線にも関わらず、飛び込み自殺が後を絶たない事で有名だったらしい。
その友人Aは「夜の零時丁度に踏み切り前でクラクションを鳴らすと自殺者の霊がでる」と言う、
何処にでもありそうな(?)噂話を聞いて早速試したくなったそうだ。
(それに付き合わされる俺にとっては傍迷惑な話である)
友人Aの運転する車は内心渋々嫌々な俺を乗せ、高速道路で3時間、
高速道路を降りて、其処から更に2時間掛けて俺と友人は件の踏み切り前に到着した。
時間は既に午後11時を回り、踏み切りの周囲は完全に真っ暗、周辺に家屋どころか街灯すら無く
明かりはというと弱々しい蛍光灯が薄らボンヤリと踏切を照らすのみと、見た目だけでも不気味な雰囲気が漂っていた
当の友人はニヤニヤと笑みを浮かべつつ「ここがあの話の踏み切りか・・・」と嬉しそうに呟いていた
んで、俺はと言うと(さっさと終わらせてくれ)と心の中で思いつつ、MDウォークマンの音楽を聞いていた
そんなこんなしている内に時間も流れ時刻は零時前、友人は「そろそろだな」と呟きスタンバイをする
無論、零時になると同時に車のクラクションを鳴らす為である
友人と俺(嫌々)は携帯電話で時報を聞き、零時までのカウントダウン開始をする・・・
時報『・・・・午前零時丁度をお知らせします・・・ピッ・・ピッ・・ピッ・・ポーン』
友人A「良し、今だ!!」
パパァ―――――――――――ッ・・・・
夜闇を切り裂く様に友人の車のクラクションが周囲にこだました・・・・・・・・・・だけだった
幾ら待てども、夜闇にボンヤリと浮かびあがった踏み切りには幽霊どころかそれらしい物すら現れなかった、
そして当の友人は機嫌悪そうに「なんや・・・結局何も起きなかったやん」とぼやく始末
俺は(ほらな・・・何も起きなかっただろ?)と言った感じの冷ややかな視線で機嫌悪げな友人を眺めていた・・・・と
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Source: 哲学ニュースnwk