南極にいるはずなのになぜここに?オーストラリアのビーチで2024年11月初め、体力を消耗しきったコウテイペンギンが保護された。
遭遇した地元サーファーによると、波間から立ち上がり、砂浜に向かって真っすぐによちよち歩いてきたという。
「ガス」と名付けられたこのペンギン(オス)は、故郷の南極から3,400km以上もの旅を経て、オーストラリアにたどり着いたとみられている。野生のコウテイペンギンがこれほど北で目撃されたのは初めてだという。
ガスはひどい栄養失調で、雪だと思ったのか、砂の上をお腹で滑ろうとして砂に顔を突っ込んだりしていたが、今は野生動物保護スタッフのもとで回復中とのことだ。
References: Emperor penguin recovering after 2,200-mile swim to Australia / Emperor penguin recovering in care after epic journey from Antarctica to Western Australia / Emperor penguin arrives on WA beach thousands of kilometres from home
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Source: カラパイア