過去に戻るタイムマシンを実現するには、技術的な問題だけでなく、論理的な矛盾をもクリアしなければならない。
例えば、もし自分の先祖を殺してしまったら、自分は産まれてこない。ということはタイムトラベルすることもできない、というパラドックス(矛盾)だ。
この問題ゆえに、学者の中にはタイムトラベルはそもそも不可能なのだと考える人たちもいる。
ところが数年前、とある優秀な大学生がこれを回避する方法を考案し、それを数学的に証明した。それは矛盾を矛盾でなくするとても冴えた考えだ。
その一方で、過去に戻ったところで、現実はほとんど変えられないのだという、あまり夢のない真実をも示唆しているかもしれない。
References: Young physicist ‘squares the numbers’ on time travel – UQ News – The University of Queensland, Australia
▼あわせて読みたい
・パラレルワールド(並行世界)が互いに極端に異なることはありえないと物理学者が証明
・タイムトラベルで過去に戻れば新型コロナの大流行を阻止できるのか? それは不可能と天体物理学者
・残念なお知らせ。タイムトラベルで過去を変えても未来は修正されない(オーストラリア物理学者)
・過去に行っても歴史は大きく変わらない? バタフライ効果は存在しないことが量子タイムトラベルのシミュレーションで判明
・タイムトラベルは実現可能なのか?理論上のいくつかの方法とパラドックス
この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 知る
Source: カラパイア