アメリカのカリフォルニア州で、バンの中から1匹の犬が保護された。その傍らには、飼い主の遺体があった。
突然の心臓発作で亡くなった飼い主と共に、数日間車に閉じ込められていた犬のカネロは、強い喪失感と悲しみにさいなまれていたようだ。
犬にとって飼い主は唯一無二の存在だ。全く動かなくなってしまった飼い主をどうすることもできない。車は開かず助けを呼ぶことすらできない。
カネロにとってはトラウマになるほどの絶望だったようだ。事実、救い出されたカネロはとても攻撃的になっていた。
彼は自分が飼い主を守れなかったことに腹を立てているかのようだった。そしてまた、飼い主から常に向けられていた愛情が失われてしまったことを嘆いていたのだ。
▼あわせて読みたい
・飼い主の死が近いことを察知した犬は、飼い主と同じ行動をとるようになる
・ハイキング中に飼い主が死亡。発見されるまで16日間、空腹に耐えながら遺体のそばを離れなかった犬
・吹雪の中で凍死した飼い主の遺体のかたわらに23日間、寄り添っていたジャーマン・シェパード(アルゼンチン)
・犬も本当に悲しいときには声を詰まらせて泣く。亡くなったおばあさんのお墓に寄り添い嗚咽をあげるウルフドッグ(アメリカ)
・野外で亡くなった飼い主を守ろうと、猛暑の中遺体から離れようとしなかった犬(アメリカ)
Source: カラパイア