放射線で励起した高速電子を利用する炭素14ダイヤモンド電池。その仕組みは光子を電気に変換する太陽光発電にも似ている
炭素14ダイヤモンド電池 Image credit: University of Bristol

 「ダイヤモンドは砕けない」――これはジョジョの奇妙な冒険パート4の副題だが、現実の科学技術はこれを超える驚きの発明を生み出した。数千年にわたり電力を供給し続ける「ダイヤモンドは止まらない」電池が開発されたのだ。

 ダイヤモンドと放射性同位体を用いた世界初の「炭素14ダイヤモンド電池」は、一度交換すれば5000年経ってもようやく性能が半減するという圧倒的な長寿命を誇る。

 これは、世界最古の文明が誕生してから現在までの時間に匹敵する、まさに悠久の耐久性だ。

 さらに、この電池は動くパーツがないためメンテナンスフリーで、温室効果ガスも排出しない。電子機器や医療機器、さらには宇宙旅行など、多岐にわたる用途での活用が期待されている。

References: December: Diamond battery media release | News and features | University of Bristol / World's 1st nuclear-diamond battery of its kind could power devices for 1000s of years | Live Science

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この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 知る

Source: カラパイア