一度恨みを抱いたら、なかなか許してくれないのは人間だけではなかったようだ。とても小さな存在かもしれないが、全世界に約20京匹いるアリも同様だ。
新たな研究によると、アリは嫌なことをされた相手に恨みを抱き、ずっと覚えているという。全世界のアリに恨まれたら一巻の終わりだ。
過去の出会いで嫌な思いをしたアリは、次にその相手に出会うと、アゴで噛みついたり、蟻酸を噴射したりと、攻撃的で復讐的な態度を取るという。
ドイツ、フライブルク大学の昆虫学者によるこの研究は、小さなアリにも記憶があり、経験を通じて学習しているという意外な事実を伝えている。
なのであまりアリを怒らせない方がよさそうだ。
References: Ants hold grudges, study suggests / Even ants may hold grudges | Popular Science
▼あわせて読みたい
・6600万年前の大量絶滅の危機を乗り越えるため、アリたちは菌類を栽培する農業を学んだ
・少数精鋭か?大量配置か?本物のアリたちと戦略ゲームを使って軍事理論を検証
・アリは「ガン」を嗅ぎ分けることができる。犬に匹敵する嗅覚
・働きアリを女王アリに変身させるタンパク質を特定
・アリ界にも衛生兵がいた。マタベレアリは傷ついた仲間を治療し回復させていたことが判明(ドイツ研究)
この記事のカテゴリ:知る / 昆虫・爬虫類・寄生虫
Source: カラパイア