東京大学の研究チームによって、大気圏すべてを網羅するデータセットが作成されたそうだ。
佐藤薫教授らが開発したデータ同化システム「JAGUAR-DAS」と、ここから作成されたデータセット「JAWARA」は、地上から高度110 kmまでの大気全体をカバーしたものだ。
これまで技術的に観測が難しかった「中間圏」や「下部熱圏」までをも分析することができる。
この画期的な成果のおかげで、天気予報や気候変動の予測がより正確になるだけでなく、宇宙気象の解明も進むと期待されている。
References: Unlocking the Ignorosphere: Tokyo’s Breakthrough in Atmospheric Science / Press Releases – 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
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Source: カラパイア