
抗生物質に耐性を持つ強力な細菌は、スーパーバグと呼ばれ、現代医療が直面する大問題だ。世界では毎年500万人が抗菌剤耐性菌の感染症で死亡しており、その数は今後ますます増えると予測されている。
この危機的な状況の救世主は意外なものかもしれない。それは牡蠣(かき)だ。
オーストラリアの研究チームがカキの血液ともいえる体液(ヘモリンパ)からタンパク質を採取し、その抗菌作用を確かめてみたところ、さまざまな感染症の原因となる細菌を殺菌できることがわかったのだ。
しかも既存の抗生物質に混ぜれば、その効果を2~32倍にまでアップしてくれることも判明したという。
References: Oyster ‘blood’ holds promise for combating drug-resistant superbugs: new research
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Source: カラパイア