314:掛け軸-1:2007/05/12(土) 03:11:10 ID:8qr2cwLV0

俺の家には嫌な絵がある。


いわゆる掛け軸で、作者不明で描かれているのははショウキだった。


俺の家にあるというのはちょっと大げさで今は地元の神社にある。


この絵は俺の親父が子供の頃に俺の祖父が知り合いからもらってきたものである。


もらったいきさつは祖父の知り合いが亡くなって、その奥さんからぜひもらってほしいと言われたといったものだ。


しかし、生前故人とさして親交が深かった訳ではない祖父が貰い手になったのは実は厄介払いの為だった。


というのもその絵の持ち主は必ずごく自然な形で死ぬ(心臓発作とか)からだ。


ちなみに故人もどこからか譲り受けたのだがその前の持ち主もやはり若くして亡くなっている。


その前も多分そうなのだろう。


曰く付きの絵、ということだが祖父は大変気に入っていたという。


手放すきっかけとなったのは、俺の親父がかわいがっていた鳩が1羽残らず突然に死んだからだ。


さすがの祖父もこれには気味悪がったらしく地元の神社に納めたのだった。

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Source: 哲学ニュースnwk