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本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 14:53:26 ID:dHMU2l9l0
この間、深夜に近くの公園へサイクリングへ行った時のこと。
公園の間に走る一本の細い道を進んで行くと、唐突に一軒の家が現れる。
公園の敷地の方へ30メートルほど入った先にあるその家の周りには暗い森以外何もない。
ただ俺のいる小道の街灯が微かにその家を照らしているだけで、その家は薄暗くひっそりと佇んでいる。
とてつもなく異様な雰囲気が漂うその家はかつて
日本を震撼させた殺人事件の現場となった家で、今は誰も住んでいない。
まだ未解決の事件だからついこの間までは必ずパトカーが常駐していたけど、
最近はどういう訳だかパトカーがいない。
その時、俺はその家の正面まで行ってみようと思った。
何故かは分からないけどちゃんと正面からその家を見てみたかった。
自転車を道の脇に置き、ゆっくりと歩いて行った。
一歩一歩近づくたびに緊張で鼓動が早くなる。
正面に着き、その家を見上げてみる。
ごく普通の一軒家。
そんなに荒れてもいないし、玄関周りからは生活感すら感じる。
ただ普通と違うのは、明かりが一切無い、ただそれだけ。
そう、ただそれだけなのが生々しくて恐ろしい。
その家は事件の瞬間のまま時間が止まってる…
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Source: 哲学ニュースnwk