16世紀のヨーロッパで、不可解な天文現象が相次いで記録された。

1554年、神聖ローマ帝国領だったフランス・ストラスブールでは、血のように赤い光線が太陽を裂き、騎馬隊が空で激突する光景が目撃された。

 さらに1561年、同じくローマ帝国領だったドイツ・ニュルンベルクの空には無数の球体が現れ、1時間以上も飛び交いながら衝突を繰り返したという。

 これらの事件は当時のローマが出版した新聞に木版画つきで報道され、「終末の兆し」や「神の警告」と恐れられた。

 いったい、これらの現象は何だったのか?当時の資料をもとに、その謎を探る。

References: Signs and Wonders: Celestial Phenomena in 16th-Century Germany — The Public Domain Review

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