
犬が誕生した理由は、かつて人間がオオカミを家畜化し、現在の最良の友へと進化させたと、という考えが一般的だったが、必ずしもそうではなかったのかもしれない。
2025年2月にアメリカの研究者が発表した論文によると、むしろオオカミたちのほうが自ら人間のそばで暮らす道を選んだ可能性があるという。
この研究では、オオカミの進化をコンピューターでシミュレーションし、オオカミがどのくらいの期間で犬になったのかを調べた。意外なことに、その期間は考えられていた以上に短かったのだ。
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Source: カラパイア