巨大ムササビの再現イメージ図 CC BY-NC-SA 4.0 license

 900万年前には姿を消したと考えられていたムササビが、500万年前に北米の森に生息していたことが化石の発見で明らかとなった。

  現代のイエネコくらいの大きさで、学名を「Miopetaurista webbi(ミオペタウリスタ・ウェビ)」という。現代のムササビと同じく、前足と後ろ足の間にある翼のような皮膜で、木から木へと滑空していた。

 もしかしたら当時のサイ・マストドン・レッサーパンダといった動物たちの上を悠々と飛んでいたのかもしれない。

 研究者が驚いているのは、ユーラシア大陸にしかいないと思われていたミオペタウリスタが、遠く離れた北米にもいたという事実である。

 それが示しているのは、彼らが500万年前、ほかの動物たちと一緒にベーリング地峡を渡っただろうということだ。

続きを読む…

▼あわせて読みたい
1550万年前の新種のネコ科動物の化石がスペインで発見される
うれしいニュース。絶滅寸前だったオグロフクロネコの再導入がうまくいき、かわいい赤ちゃんたちが誕生
絶滅種のタスマニアタイガーの標本からRNAを抽出することに史上初めて成功
中国からアメリカと日本へ、氷河期時代の人類移動の証拠を発見
コウモリのような翼を持つ恐竜の化石が発見される。そこには恐竜が空を飛ぶための試行錯誤の痕跡が(中国)

この記事のカテゴリ:絶滅・絶滅危惧種生物 / 動物・鳥類

Source: カラパイア