
シンガポール沖の航路上では雷が集中して落ちるという不思議な現象がある。この地域は世界で最も船の交通量の多い海域だ。
ところが、2020年、国際海事機関(IMO)が船舶燃料から排気される硫黄含有量を大幅に削減する規制を導入したところ、雷の発生回数が半減したという。海洋汚染を減らすための措置が、なぜか雷の活動を減らしたのだ。
いったいなぜなのだろう? 確かなことはわかっていないが、この謎の現象の背景には、船から排出されていた「エアロゾル粒子」が減少したことが関係している可能性があるという。
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Source: カラパイア