チリの国立公園、氷河地帯で発見された魚竜 image credit:Irene Viscor

 約1億3100万年前、現在の南米チリ・パタゴニア地方の海で、妊娠中の魚竜類のメスが海底に突っ込むようにして命を落とした。

 後に「フィオナ」と名づけられたその化石は、きわめて保存状態が良く、お腹の中の赤ちゃんのほか、最後の食事となった魚の骨まで見つかっている。

 赤ちゃんは産まれる準備ができていたらしく、まもなく出産となるはずだったのだ。

 当時いったい何が起きていたのか? フィオナとお腹の子の物語は、古代の地球環境や生態系の謎を解く重要な手がかりとなっている。

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この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 絶滅・絶滅危惧種生物 / 水中生物

Source: カラパイア