
約1億3100万年前、現在の南米チリ・パタゴニア地方の海で、妊娠中の魚竜類のメスが海底に突っ込むようにして命を落とした。
後に「フィオナ」と名づけられたその化石は、きわめて保存状態が良く、お腹の中の赤ちゃんのほか、最後の食事となった魚の骨まで見つかっている。
赤ちゃんは産まれる準備ができていたらしく、まもなく出産となるはずだったのだ。
当時いったい何が起きていたのか? フィオナとお腹の子の物語は、古代の地球環境や生態系の謎を解く重要な手がかりとなっている。
▼あわせて読みたい
・約1億8000万年前の新種のプレシオサウルスの全身化石が発見される
・体長25メートル、2億年前を生きた過去最大の魚竜の化石を発見
・池の水ぜんぶ抜く大作戦をしていたら、1億8000万年前の魚竜の化石が出てきた件
・新種の巨大魚竜の化石を発見。全長18メートルで地球最古の巨大生物の可能性
・エビを食べていたらサメに捕食されたイカ。珍しい化石が発見される
この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 絶滅・絶滅危惧種生物 / 水中生物
Source: カラパイア