
南極とグリーンランドの氷床や氷河が猛烈な勢いで解けており、地球がバランスを崩し始めている。その影響は深刻で、2100年までに地軸が最大で27mまで揺れ動く可能性があるという。
これは、スイス、チューリッヒ工科大学の研究チームが衛星データをもとに明らかにしたものだ。
地球の大きさから見れば、27mという距離は小学校のプールの縦の長さより少し長い程度だが、このぶれは、気候変動の影響が、すでに地球の動きに現れている大きな証拠でもある。
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Source: カラパイア