
恐竜は小惑星の衝突によって絶滅したという説は広く知られているが、その直前、すでに恐竜の数が減っていたのではないかという議論は、恐竜学者の間で30年以上も続いてきた。
今回、イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)の研究チームが発表した新たな研究では、北米大陸で発掘された白亜紀末期の恐竜の化石記録を再分析している。
その結果、恐竜に衰退の兆候は見られず、生息域も安定していたことが明らかになった。彼らは依然として陸上を支配しており、絶滅前まで多様性を保っていた可能性が高いという。
問題は、白亜紀の最末期に生きていた恐竜たちの化石が、発見されにくい地層に埋まっている可能性があるという点だ。
化石が十分に見つからないことで「恐竜が減っていたように見える」だけかもしれない、という新たな見解が示されている。
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Source: カラパイア