
1901年、ギリシャ沖のアンティキティラ島近くで発見された「アンティキティラ島の機械」は、古代に作られた世界初のアナログコンピュータとも言われてきた。
太陽や月、さらには惑星の動きを予測し、日食や月食まで計算できたとされるこの機械は、その複雑で精巧な構造から、現代の科学者たちを長年驚かせてきた。
しかし最近、アルゼンチンの研究チームによる新たなシミュレーションにより、この機械がこれまで考えられていたほど精巧な作りではなく、実は動作からして不安定だった可能性があるという。
アンティキティラの機械は完成された機械ではなく、試作品の段階にあったかもしれないというのだ。
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Source: カラパイア