冥界の神の名を持つ新種「ハプロニスクス・ハデス」(左)、再記載された「ハプロニスクス・ベリャエビ」(中央)、そして暗黒の神にちなんだ「ハプロニスクス・エレボス」(右)ずれもクリル・カムチャッカ海溝の深海で発見された等脚類(Isopoda)の一種で、外見はよく似ているが、DNA解析によって別種であることが明らかになった。
Image credit: Knauber et al., Zoosystematics and Evolution 2025 (CC BY 4.0)

 地球の海の奥深くに潜んでいたのは、等脚類に姿を変えた冥界の神ハデスの化身だった ーー SF的情景が思い浮かぶだろう?次の映画の主題になりそうだ。

 2025年、ドイツの研究チームが、太平洋北西部、カムチャツカ半島南部の千島海溝で、これまで知られていなかった新種の等脚類を発見し、ハプロニスクス・ハデス(Haploniscus hades)と命名した。

 2025年、ドイツの研究チームがロシア東部・太平洋にあるクリル・カムチャッカ海溝で、これまで知られていなかった新種の等脚類を発見し、「ハプロニスクス・ハデス(Haploniscus hades)」と命名した。

この種を含む新たな5つの新種に、ギリシャ神話に登場する神々の名前が与えられた。地球最後のフロンティアである深海に息づく小さな神々に迫っていこう。

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この記事のカテゴリ:知る / 水中生物

Source: カラパイア