
アメリカ・ニューヨーク州にあるコーネル大学の研究チームが発表した最新の研究によると、生成AIによる文章支援ツールは、文章スタイルを画一化し、非欧米圏のユーザーに西洋(アメリカ)風の文体を促す傾向があることがわかったという。
研究では、アメリカとインドのユーザーが同じテーマでAIの力を借りて文章を書く様子を比べた。
その結果、AIの提案が西洋的な話題ばかりを押し出し、インドらしい表現が見えにくくなっていた。
インドのユーザーはAIの提案を受け入れつつも、内容をたびたび修正しなければならず、作業の効率もあまり上がらなかったという。
研究者たちは、これからのAI開発では「言葉」だけでなく世界の多様な文化的文脈を尊重することの重要性を訴えている。
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Source: カラパイア