メガログラプトゥスに襲われるアストラスピスのイメージ Brian Eng / University of Chicago

 冷たいものを食べると歯がキーンと痛むあの感覚、実は古代魚がルーツだった可能性があるという驚きの研究結果が報告された。

 シカゴ大学の化石研究によって、歯の中にある「象牙質」は、最初は咀嚼のためではなく、古代魚の“感覚器官”として進化した可能性があるという。

 歯の起源についてはこれまで多くの仮説があったが、そのひとつに、古代魚の装甲にあった「突起」のような構造から進化したという説がある。

 この突起状の構造は「オドントード(odontode)」と呼ばれ、長年その役割ははっきりしていなかったが、4億6500万年前の古代魚「エリプティキウス」の装甲外骨格を調べたところ、オドントードに歯と同じ象牙質が含まれていたことが判明した。、

 このことは最初は感覚器官だった外骨格上の構造が、やがて歯のような構造に進化していったというかねてからの仮説を裏付けることになるという。

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この記事のカテゴリ:絶滅・絶滅危惧種生物 / 人類

Source: カラパイア