シリアで発掘された赤ちゃん用ガラガラの陶器の破片
Mouamar et al. 2025, Hama: National Museum of Denmark

 大量に発見されながら、その正体が長く不明だった陶器の欠片が、実は赤ちゃん用のガラガラだったことが明らかになった。

1930年代、シリア中部ハマで発掘されて以来、90年近くその用途が分からずにいたが、2025年、ダマスカス大学の考古学者チームの研究により、約4000年前の乳児用おもちゃであると特定された。

そのきっかけは、研究者がダマスカス国立博物館の収蔵品の中で、同じ形状の遺物を偶然目にしたことによる。

古代シリアの赤ちゃんたちも、現代の子どもたちのように、大切に育てられ、音が鳴るおもちゃを与えられていたのだ。

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この記事のカテゴリ:知る / 歴史・文化

Source: カラパイア