製鉄所でスラグ(溶鉱炉のかす)を移動する工業用コンベヤーベルト
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 我々人間の産業活動が、地球の地質に想像以上の速さで影響を及ぼしているようだ。

 イングランドの海岸で、製鉄所から排出された産業廃棄物が、わずか数十年で岩に変化していることが確認された。

 もともとはスラグ(溶鉱炉のかす)と呼ばれる産業廃棄物だったが、海水や空気の影響を受けて急速に固まり、本物の岩石になっていた。

 変化にかかった期間は最長でも35年。

 これまで、自然の力で岩になるには数千年から数百万年を要すると考えられていたため、その速さに研究者たちも驚いている。

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Source: カラパイア