
再生医療の研究者たちは、ブタの胚の中で人間の幹細胞によって作られた心臓を育てることに成功した。
香港で開催された「国際幹細胞学会(ISSCR)」の年次会議で発表された報告によると、そのヒト細胞由来の心臓は最長21日間生存し、その間に拍動まで始めたという。
これは、移植用の心臓が足りないという世界的な問題を解決するための研究のひとつだ。
もし動物の体の中で人間の心臓や他の臓器を育てられれば、将来、重い病気で困っている人たちを救えるかもしれない。
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Source: カラパイア