
ちょっと読むのが辛いニュースかもしれないが、見過ごせない事実だ。新たな研究によると、漁業で捕獲された魚が死に至るまでに経験する「苦痛」の実態が明らかになった。
漁獲された魚の多くは窒息によって死んでいるのだが、平均10分、最大22分間も激しい苦痛を感じているという。
これは、アメリカ・デラウェア州の研究機関「ウェルフェア・フットプリント研究所」が主導し、欧米の複数の大学・研究センターと共同で行った最新の手法を使った調査により明らかになったものだ。
魚の痛みは見えにくく軽視されがちだが、専門家たちは、より苦痛の少ない処理法への転換が急務だと訴えている。
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Source: カラパイア