
昆虫の目は人間とは異なるしくみを持っている。人間が自然に見ている「赤色」は、多くの昆虫には見えていない。
昆虫の視覚は、紫外線、青、緑といった比較的短い波長の光を認識するように進化してきたが、長い波長をもつ赤い光を感知する能力はほとんど備えていないのだ。
だが、地中海地域で発見されたコガネムシの仲間、ピゴプレウルス属(Pygopleurus)の甲虫2種が、赤色をはっきりと識別して花を訪れていることが実験で初めて証明された。赤が見える昆虫が存在したのである。
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Source: カラパイア