
毎日履いて歩く靴には耐久性が求められるが、この靴はその真逆だ。履くたびに崩れていき、ボロボロになって土に還っていくのだから。
土、樹液、植物繊維、野生の花の種のみで作られた生分解性の靴「ダート・シューズ」は、長く使えることが目的ではなく、自然に還る靴で自らの足跡に種を落とすこと。
つまり歩行そのものが種まきになり、使い古して分解される靴からも残った種からの芽吹きが期待できるというこれまでにないコンセプトだ。
マテ茶ブランド「ヤーバ・マドレ」と、ニューヨークのデザインスタジオ「バスーラ」によるこのプロジェクトは、靴という身近なアイテムを通して、「消費して終わるもの」ではなく「使い終えた後に何かを遺すもの」という新しい価値観を提示している。
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Source: カラパイア