1: 2025/06/29(日) 06:49:54.67
 経営再建中の日産自動車が7-8月、国内主力の 追浜おっぱま 工場(神奈川県横須賀市)で大規模な減産を行うことが28日、わかった。生産する小型車「ノート」の販売不振が原因だ。生産台数を5割程度減らす方向で、生産能力に対する稼働率は2割程度に落ち込む可能性が出てきた。追浜工場は世界で7工場を削減する検討対象に含まれており、苦境が鮮明になっている。

 複数の関係者への取材でわかった。減産期間中、従業員は生産ラインの整備などの業務にあたり、人員削減は行わないという。

 追浜工場は、日産にとって生産技術を確立する「マザー工場」との位置付けで、1961年に操業を開始した。生産能力は年24万台で、2010年には世界初の量産型の電気自動車(EV)「リーフ」の生産を始めるなど19年までは5車種を生産していた。

 だが、その後は設備の老朽化などで体制を縮小。リーフも栃木工場(栃木県)に移管され、現在はノートと派生車種しか生産していない。24年の生産台数は約10万台で稼働率は約4割にとどまり、損益分岐点とされる7-8割を大きく下回っている。

 唯一の生産車種となったノートの販売台数も21-24年度は1か月あたり約8000台あったが、25年4月は前年同月比25%減の4470台にとどまった。20年末を最後に全面改良が行われていないことで競合車に押され、在庫が積み上がっており、大規模な減産が避けられなくなっていた。

 日産は25年3月期連結決算で、最終利益が6708億円の巨額赤字に転落した。5月には経営再建に向けて、27年度までに世界にある17の完成車工場のうち、国内外で7工場を削減する計画を発表した。

 国内では、追浜工場と子会社「日産車体」の湘南工場(神奈川県平塚市)を閉鎖する方向で調整している。海外では南アフリカ、インド、アルゼンチンでの車両生産を終了するほか、メキシコの2工場を閉鎖する案で検討を進めている。

 日産の世界の生産能力は年500万台に上る。だが、24年度の生産台数は310万台で、稼働率は6割に低迷している。

 このため、27年度までに国内外の完成車工場の集約を進めて中国を除く生産能力を年250万台に削減し、残る10工場の稼働率を100%近くまで高める計画だ。

読売新聞 2025/06/29 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250628-OYT1T50152/


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Source: 投資ちゃんねる – 株・FX・仮想通貨・投資2chまとめ