
スイス連邦工科大学チューリッヒ校)の研究チームが開発した「生きた建材」が、持続可能な都市設計の可能性を大きく広げようとしている。
この建材は光合成を行うシアノバクテリア(藍藻)を内部に含み、大気中の二酸化炭素を効率的に吸収して自ら成長する。
さらに二酸化炭素は鉱物としても蓄積されるため、長期間にわたり安定して炭素を貯蔵できるのが特長だ。
すでにヴェネツィアやミラノの建築展示で実証実験が進んでおり、都市そのものが二酸化炭素を吸収する時代がやってくるのかもしれない。
▼あわせて読みたい
・二酸化炭素が倍増すると、地球は今よりも14度も暑くなるとする研究結果
・地球上の二酸化炭素がどこから発生してどう動いているのかを可視化したNASAの動画
・二酸化炭素を効率的にたっぷり貯蔵してくれる樹木が発見される
・地熱を利用して大気中の二酸化炭素を回収する画期的な技術を開発
・気候の錬金術。大気中の二酸化炭素を超強度の極細繊維に変えることに成功
この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 自然・廃墟・宇宙
Source: カラパイア