
NASAの宇宙探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が収集した観測データにより、科学者を長年悩ませてきた太陽最大級の謎の1つがいよいよ解明に近づいているかもしれない。
注目されているのは、太陽の外層大気「コロナ」の中に存在するとされる見えないエネルギーの壁、「ヘリシティ・バリア」だ。
これは磁場のねじれ具合によって形成される物理的な障壁で、エネルギーの流れやプラズマの加熱に深く関わっているという。
英ロンドン大学クイーン・メアリー校とニュージーランドのオタゴ大学の研究チームは、このバリアの存在が、コロナが太陽の表面よりも高温であるという「コロナ加熱問題」を説明するカギになると考えている。
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Source: カラパイア