(AERA編集部)
https://dot.asahi.com/articles/-/261114
2025/07/21/ 06:30
学生の就職活動で、そして会社に入ってから、さらに転職するにあたって採否の判断基準となるのが個人の人柄や実務経験、スキル、そして学歴などです。なかでも学歴は古い価値観とされることがありますが、AERA編集部の実施したアンケートでは、働くうえで「重要」と考える方が約半数にのぼりました。学歴は不要とする意見も多い一方、その人の学びの姿勢や人となりを読み取る材料になるとの声も。そして、一緒に仕事をする相手に求めたいものとして、最も多かったのが「性格・人柄」でした。
今回の読者アンケートのテーマは「学歴」。7月2日~9日にインターネット上で実施し、回答者は352人でした。
働くうえで「学歴」が重要かどうかについて、「とてもそう思う」の11.1%、「まあまあそう思う」の41.8%を合わせて52.9%に。「あまりそうは思わない」(19.9%)、「まったくそう思わない」(7.7%)の計27.6%を上回りました。
では、どんなときに学歴は必要になるのでしょうか。最も多かったのが「大学を卒業して就職しようとするとき」の63.6%、続いては「転職しようとするとき」の39.8%でした。
昨年まで個人事業主だったという60代の女性は、仕事探しにあたって学歴が有利に働いたことをアンケートに寄せました。
「入りたい企業を調べたら、4年生大学以上、そして、ある程度の偏差値のある大学が有利だと知りました。私は該当していたので、申し込んでテストを受けたら合格でした。学歴が還暦過ぎてまで関係するとは思いませんでした」
■「学歴」から読み取ろうとすること
仕事をするにあたって、学歴がなぜ重要になるのか。複数回答で聞いたところ、「学歴で判断する企業は多い」が最多の58.8%。「学歴で判断する上司、同僚、部下(職場内でのつながり)は多い」も36.6%でした。そのほか、「専門知識があると見られる」が30.1%、「社会的なステータスになる」は29.5%、「自分に対する信用度が高まる」は27.8%でした。
多くの候補者のなかから誰を選ぶのにあたって、どんな学歴かが重要になってくるという指摘は、数多くの方からありました。
「大きなパイから人をふるいにかける際には効率的な手段にはなると思います。しかし、仕事となると、学歴とは全く関係ないことばかりなので、会社に入るまでのものが必要になるのかな、と」(40代、自由業・フリーランスの女性)
「最も重視するわけではなく、これだけの学校に入るために努力をしてきたことを評価したくて『学歴』を考慮に入れると言っている同僚がいました」(40代、会社員の男性)
「例えば、高校はさほど偏差値が高くなくとも、国立の偏差値が高い大学を出ていれば、高校から大学までの期間、学業に勤しんだことが推測される。勉強ができる、できないではなく、その人の頑張り具合(熱意、計画性、努力など多岐観点)を読み取ることができ、さらにその人の言動を観察したり、コミュニケーションをとったりして複合的な判断ができる。『学歴』が何よりも大事であるわけではないが、その人のヒストリーを物語ると捉えている。そのため、学歴は『自分自身である』と考えている。ただし、この観点は『フツーの人』(多くの人)の場合に限る。天才や何かに秀でている人間国宝級の人は『学歴』では判断できない」(40代、女性)
■一緒に働く人に求めるものは
では、学歴が実際に役に立ったことはあるのでしょうか。「かなり役に立った」「やや役に立った」は計42.9%。逆に「あまり役に立たない」「まったく役に立たない」は計30.7%でした。
なお、回答者のなかで、自身の学歴が「とても高い」「まあまあ高い」という方は計37.2%でした。
そして、学歴以外で役に立った、重要だったものについて複数回答でたずねたところ、「性格・人柄」(69.6%)、「実務経験」(66.2)がほぼ同数。さらに「スキル(資格・免許)」も次いで多い60.8%でした。「やはり学歴が最も重要」は3.1%にとどまりました。
「多くの企業では、その大学に入れるという頭脳が大切なのであって、何を専攻したかはあまり重要視されていないように思う。自分の場合は、専門性を活かせるところに特化して仕事を探したので、大学の専攻が役に立ったと思う」(60代、公務員の女性)
※以下出典先で
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Source: 投資ちゃんねる – 株・FX・仮想通貨・投資2chまとめ