別々の博物館に保管されていた2つの化石は2つに分けられたもの / Image credit:Natural History Museum

 約90年前、何者かの手によって一つの化石が二つに分けられ、別々に売られた。

 その後、片方はロンドン自然史博物館に、もう片方はフランクフルトのゼンケンベルク自然史博物館に所蔵されることになった。

 ところが近年、古生物学者が偶然この2つを照らし合わせたところ、2つは同一の個体の化石であることがわかった。

 しかもその化石は、1億4500万年以上前のジュラ紀後期を生きた、これまで知られていなかった新種の爬虫類だったのだ。

 この数奇な運命をたどった新種の発見は、博物館には既知の種と勘違いされたまま眠っている未知の種がまだたくさんいる可能性を告げている。

続きを読む…

▼あわせて読みたい
1億5000万年前の恐竜「ケラトサウルス」の幼体の完全な全身骨格、約42億円で落札される
新種だった!恐竜「竜脚類」の頭蓋骨の化石がほぼ完全な形で発見される
約1億8000万年前の新種のプレシオサウルスの全身化石が発見される
これまでで最も古いジュラ紀の巨大なオタマジャクシの化石が発見される
ジュラ紀最大の翼竜(空飛ぶ爬虫類)の化石が発見される

この記事のカテゴリ:絶滅・絶滅危惧種生物 / 昆虫・爬虫類・寄生虫

Source: カラパイア