絶滅したハイギョの仲間「Chirodipterus australis」の頭蓋骨/Credit: John Long, Flinders University

 私たち人類を含む四肢動物の祖先が、水中から陸上へと進出し始めたのは、約3億8000万年前とされている。その進化の過程に、新たな光を投げかける研究成果が発表された。

 その手がかりとなったのは、同じ時代の地層から見つかった、古代魚「ハイギョ」の化石だ。

 オーストラリア北西部のゴゴ化石層で発掘されたこの化石を3Dスキャンで詳しく調べたところ、当時の海には複数のハイギョの種が共存しており、それぞれ異なる食べ物を食べ、異なる方法で獲物をとらえていたことがわかった。

 こうした生態の違いは、のちに陸上へと進んでいく脊椎動物たちの進化に、どのような環境が影響していたのかを探る手がかりになるという。

続きを読む…

▼あわせて読みたい
地球最初の恐竜はどこにいる?アマゾンの密林の下に眠っているかもしれない
地球の生物はどのようにして海から陸に進出したのか?ロボットで進化の歴史を探る試み
ハイギョのゲノム解読を解読したところ動物最大、人間の30倍もゲノムを持っていることが判明
イルカやクジラなどの海洋哺乳類が再び陸上で生きるように進化する可能性は極めて低いことが判明
まばたきができる珍しい魚「ムツゴロウ」が、海から陸へ上がった人類の進化の謎を解くカギを握っている

この記事のカテゴリ:絶滅・絶滅危惧種生物 / 水中生物

Source: カラパイア