
春になれば花が咲き、夏になれば虫が活動する。四季折々の季節の流れは、世界中どこでも同じように起きているように思える。
しかし実際には、春とされる時期でも、植物が芽を出すタイミングや動物が活動を始める時期は、場所によって大きくずれていたことが、新たな研究で明らかになった。
オーストラリアの連邦科学産業研究機構(CSIRO)を中心とする研究チームが、過去20年分の衛星データを使って、地球全体の植物の成長サイクルを分析した。
その結果、これまで見えていなかった「季節のずれ(季節的非同期)」が、世界各地に存在することがわかった。
この発見は、生き物の進化や生態系の成り立ち、さらには農業や経済活動にも深く関わっている可能性があるという。
▼あわせて読みたい
・気候変動がもたらす「新たな季節」 四季の概念を見直すときが来ていると科学者
・淡水がかつてない速度で失われている。22年分の衛星観測が示す深刻な現実
・氷河の融解で地軸にぶれ、2100年までに27m揺れ動く可能性
・気候変動の影響で樹木の成長が急速に早まっている
・2100年までに北半球では1年の半分が夏になると予測する研究論文が発表される
この記事のカテゴリ:自然・廃墟・宇宙 / 植物・菌類・微生物
Source: カラパイア