NASA/JPL-Caltech

 春になれば花が咲き、夏になれば虫が活動する。四季折々の季節の流れは、世界中どこでも同じように起きているように思える。

 しかし実際には、春とされる時期でも、植物が芽を出すタイミングや動物が活動を始める時期は、場所によって大きくずれていたことが、新たな研究で明らかになった。

 オーストラリアの連邦科学産業研究機構(CSIRO)を中心とする研究チームが、過去20年分の衛星データを使って、地球全体の植物の成長サイクルを分析した。

 その結果、これまで見えていなかった「季節のずれ(季節的非同期)」が、世界各地に存在することがわかった。

 この発見は、生き物の進化や生態系の成り立ち、さらには農業や経済活動にも深く関わっている可能性があるという。

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この記事のカテゴリ:自然・廃墟・宇宙 / 植物・菌類・微生物

Source: カラパイア