
南極の氷の下では、ヒョウアザラシ(Leopard seal)が繁殖期に長い歌声を響かせている。その歌は秩序立ったメロディを持ち、人間の子守歌にも似た規則性があることが研究で示されている。
だが、人間が生み出す海の騒音により、その歌声が聞かせたい相手に届かなくなっていることが新たな研究で明らかとなった。
氷の下で受け継がれてきた美しい歌を、若い個体が学べなくなる危険もあるという。
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・南極のヒョウアザラシの歌は人間の童謡に最も近い 独自アレンジで個性を表現
・地球の海が暗くなっている、過去20年で光が届かなくなった海域が5分の1に拡大
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・海の騒音問題。イルカやアザラシを守るため、風力発電工事の音などの規制を変更する必要性
・水中に響き渡る潜水艦のソナー音(※音声注意)
Source: カラパイア