
氷に覆われた土星の衛星「エンケラドゥス」の地下には液体の海が広がっていることは、すでに知られていた。
そして今回、新たなデータ解析により、その海から生命の材料となり得る複雑な有機分子が放出されていることが明らかになった。
地球からはるか13億km離れた氷の世界で、生命に欠かせない化学反応が今も進行している可能性があるというのだ。
この発見は、2008年にカッシーニ探査機が採取していた「新鮮な氷粒子」の再分析によって得られた。
すでに生命を作る基本成分、アミノ酸のもとになる分子が見つかっていたが、それに加えてより複雑で、地球上の生命にも関わる分子群が含まれていたのだ。
▼あわせて読みたい
・やっぱりあった!土星の衛星エンケラドスの水に生命を構成する要素「リン」が発見される
・土星の衛星エンケラドゥスから噴きあがる巨大な水柱を発見
・NASAが氷の衛星での生命体を探しに向け、ウネウネ動くヘビ型ロボットを開発
・土星の衛星「エンケラドゥス」に生命存在か?海に豊富なリンが含まれている可能性が濃厚に
・土星衛星「エンケラドゥス 」の謎の間欠泉。氷の亀裂から海水が噴出するという説
Source: カラパイア