ソラナの共同創設者アナトリー・ヤコベンコ氏が、ビットコインコミュニティに対し量子攻撃への対策を急ぐよう呼びかけた。量子コンピュータの大きな進展は予想以上に早く訪れる可能性があると主張している。

ヤコベンコ氏は、オールイン・サミット2025「今後5年以内に量子コンピュータがブレイクスルーを迎える確率は50/50だと考えている」と語り、「ビットコインは量子耐性を備えた署名スキームへ移行すべきだ」と警鐘を鳴らした。

同氏は、複数の技術が融合しつつある現状や、AIが研究段階から実装まで加速しているスピードを根拠に挙げ、その進歩が「驚異的だ」と指摘し、コミュニティがもっとスピードを上げるべきだと語った。

サイバーセキュリティ専門家「脅威は急速に現れる可能性」

量子コンピュータは将来的に現在の暗号技術を突破できると広く予測されており、ブロックチェーン業界のセキュリティにとって深刻な懸念材料となっている。しかし多くのビットコイン支持者は、脅威が差し迫っているとは考えていない。

Solana, Quantum Computing
ソラナ共同創設者のヤコベンコ氏 Source: All-In Podcast

ビットコインのウォレットは楕円曲線デジタル署名アルゴリズムを用いて秘密鍵と公開鍵のペアを生成する。このセキュリティは従来のコンピュータでは解けない楕円曲線離散対数問題に依存しているが、量子コンピュータなら解決可能になる恐れがある。

ナオリス・プロトコルの創設者兼主任科学者デイビッド・カルヴァーリョ氏は6月、量子コンピュータの進歩は著しく「5年以内にビットコインの暗号技術を突破する可能性も十分にある」と警告した

ただし、ブロックチェーンを従来の暗号技術からポスト量子暗号へ移行させるにはハードフォークが必要となり、多くの仮想通貨コミュニティにとってはハードルが高い。

ビットコイン支持者「差し迫った脅威ではない」

一方、一部のビットコイン支持者たちは脅威を差し迫ったものと見ていない。

ブロックストリームのアダム・バックCEOは、現行の量子コンピュータはビットコインの暗号技術を脅かすほどの力を持っていないが、将来的には脅威となるだろうと指摘した。バック氏は「実用的な脅威となるのはおそらく20年後」と推定している

また、Jan3の創設者サムソン・モウ氏も6月のインタビューで量子コンピュータによるリスクを認めつつ、「現実的なリスクだが、タイムラインはまだ10年先であり、ビットコインが失敗する前に他のすべてが先に失敗するだろう」と述べている。

参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/bitcoin-quantum-computing-breakthrough-2030-prediction-solana-founder?utm_source=rss_feed&utm_medium=rss&utm_campaign=rss_partner_inbound 

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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局