デボン紀後期(約3億7500万年前)に生息した古代魚、ティクターリク
National Science Foundation / public domain/wikimedia

 進化とは、ときに残酷で、そして予想もしない道をたどる。私たちの指や足の指は、魚のヒレから進化したと考えられてきたが、最新の研究が示したのはまったく別のルーツだった。

 スイスとアメリカの研究チームが明らかにしたのは、指を形づくる遺伝子の制御プログラムが、デボン紀の古代魚の「おしり」である、排泄と生殖を兼ねる開口部「総排出腔」の形成に使われていたという事実だ。

 つまり古代魚のおしりが、進化の過程で哺乳類の「指」に転用されたということになる。

続きを読む…

▼あわせて読みたい
ギョロ目の古代魚が進化の常識を揺るがす 顎より先に心臓が進化していた可能性
3億8000万年前のハイギョの化石が、四肢動物の進化の秘密を握っていた
冷たいものを食べて歯が痛くなる?その理由は古代魚の感覚組織に由来していた可能性
外耳、お前もか!人間の外耳は魚のエラから進化した可能性が最新研究で示される
新種のシーラカンスの化石から、その進化が地球の地殻活動から影響を受けていたことが判明

この記事のカテゴリ:絶滅・絶滅危惧種生物 / 人類

Source: カラパイア