
進化とは、ときに残酷で、そして予想もしない道をたどる。私たちの指や足の指は、魚のヒレから進化したと考えられてきたが、最新の研究が示したのはまったく別のルーツだった。
スイスとアメリカの研究チームが明らかにしたのは、指を形づくる遺伝子の制御プログラムが、デボン紀の古代魚の「おしり」である、排泄と生殖を兼ねる開口部「総排出腔」の形成に使われていたという事実だ。
つまり古代魚のおしりが、進化の過程で哺乳類の「指」に転用されたということになる。
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Source: カラパイア