2025年7月にチリのジェミニ南天文台で撮影された星間彗星3I/ATLASの写真
チリの天文台がとらえた3I/ATLAS Image credit: International Gemini Observatory

 今、太陽系の中を高速で横切っている謎の彗星「3I/ATLAS(アトラス)」が、10月29日(日本時間)夜、太陽へ最接近しようとしている。

 3I/ATLASは、一度太陽に接近した後は二度と戻ってこないか、戻るとしてもそれは数十万年も先になるとされる非周期彗星で、その驚異的な速度と特異な軌道から、太陽系外から飛来した恒星間天体として注目されている。

 そして最新の研究によれば、この天体は天の川銀河の中でも、太陽系とはまったく異なる、遠く離れた古い領域から来た可能性が高いという。

 つまり今、私たちの太陽系をかすめて通過しようとしているこの天体は、“初期の銀河のタイムカプセル”かもしれないのだ。

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Source: カラパイア