
地球からは見ることができない月の裏側だが、その内部は、私たちが普段見ている表側の内部よりも冷えていた可能性がある。
英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンと中国・北京大学の研究チームは、中国の探査機「嫦娥6号」が月の裏側から持ち帰った岩石を詳細に分析した。
その結果、裏側の内部、マントルで形成された岩石は、表側のマントルから生まれた岩石よりもおよそ100℃低い温度でできていたことが明らかになった。
これにより、長年の謎であった「月の表と裏の内部構造の違い」が、実際のサンプル分析によって初めて裏づけられたことになる。
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Source: カラパイア